ナブルスの村で、オリーブの収穫。
10月のこの時期は、どこもオリーブの収穫で忙しい。
とくに金曜日はパレスチナの人々にとってその収穫にとても苦労するそうだ。
なぜなら金曜日は、ユダヤ人の安息日だから。
というのも、
オリーブ畑の山頂には、例によって入植してきたユダヤ人が住んでおり、
安息日に何もできないユダヤ人にとって、金曜日はこと暇らしく、
たまに暇つぶしがてら収穫している村人に向けて、銃を撃ってくるのだそう。
そんな理由で(どんな理由だ!)
山頂付近のオリーブの収穫は彼らを気にしながらの作業でとても大変。
でももしその収穫に外国人がいてくれれば、彼らも悪さをしにくくなるので、
すごく助かるらしかった。
(もちろん純粋に手伝ってくれるだけでも助かる。)
ということで、
今日はみんなとオリーブ摘みのボランティアに行ってきた。
↓ナブルスの村に到着すると、また検問があった。
↓検問からオリーブ畑まではタクシーで移動。やっと畑に到着!
↓初オリーブ摘み、コイツを捥ぐぜ~。
↓シートを木の下に敷き、ひたすらオリーブを落としまくる!!!
↓シートにたまったオリーブをカゴに入れる。
↓いらない葉っぱや枝を取り除く。
↓ふるって砂を取り除き、これで1ケース完成!
↓家族のお母さんの手料理をごちそうになり、ちょっと休憩。
日が暮れるまで、
ボコボコボコボコひたすらオリーブを落とし、
シートからはみ出たオリーブを拾い、いらない葉っぱや枝を取り除き、
久しぶりに無心でひたすら働いた。
↓砂で白くなった手には、枝ですれた痕がいっぱい。
体にくる、じんわりとした疲労が、すごく気持ちよかった。
村の人たちと、一緒に働けて良かった。
山頂のユダヤ人には興味があったけど、そんなことはもうどうでもよかった。
オリーブに対して、かなり親近感が湧いた。
↓ちょっとだけ、持て帰ってきたオリーブ。
翌朝、
いつものように宿の前ではオリーブが売られていた。
それを見て、
カチンコチンになったオリーブが混ざっていても、
腐ったオリーブが混ざっていても、
ゆるす!
今までと違う、自分がいた。