ベツレヘムの街、分離壁の検問。
エルサレムには、大きく分けて2つのバスがある。
西岸地区に行くアラブ人バスと、東岸地区に行くユダヤ人専用のユダヤ人バス。
もちろん外国人である私は、そのどちらも乗れる。
今日は、西岸地区にあるベツレヘムに行くため、アラブ人バスに乗った。
走ること1時間、ベツレヘムの街の入口に到着。
旧市街まで直接行くバスもあったが、あえて街の端っこで降りたのには理由が。
検問があるからだ。
分離壁ができたことで、ベツレヘムに出入りするには検問を通らなければならないのだ。本来なら、街のどこからでも自由に行き来ができるはずなのに、分離壁のせいで、街の1カ所からしか出入りできないなんて、なんて不便なんだろう。
ということで、やはりそれは体験せねば。
長方形の無機質な検問所に入ると、
鉄格子みたいなもので区切られ通路を、無駄に順序よく歩かされた。
例えるなら、ディズニーランドでガラガラのアトラクションに並ぶような感じ。
そしてパスポート&荷物チェックと、これが毎回だと思うとぞっとした。
そもそもパレスチナ人の区域、彼らがどう出入りしようと自由なのに。
入植したユダヤ人を守るためなんて名目で、
パレスチナ人の出入り管理しているなんて、ありえん。。。
そんなことを話しながら歩いていると、イラストが描かれた壁を発見!
※この絵は日本人数名と救援活動をしている団体とで行われた、
アート・イベントに見せたデモ(訴え)だそう。
↓分離壁。ベルリンで見た、あの壁を思い出す・・・。
↓普通の壁にも書かれていた、この言葉の意味を考える。
↓家の壁に書かれていた、この絵の意味を考える。
↓工事中の壁にも、この絵の意味を考える。
検問所から旧市街にむかって歩くこと40分、左手に面白い丘が見えてきた。
そう、あれこそまさに入植地だー!
丘の上には、真新しい家がポコポコ、ポコポコと建ち並んでいる。
まるで建て売りかの如く、同じカタチ。
↓ユダヤ人入植地は、かならず丘の上に建っているそうだ。
↓建て売り、建て売り、建て売り。なんと政府が建てて、市民に売っている!
そんな建て売りに驚かされつつ、ついに旧市街に到着。
ベツレヘムの歴史的遺産、生誕教会へ。
ここはイエス・キリストが生まれたとされている場所。
↓生誕教会。
↓なんとなく中東の匂い漂う内部の印象。
↓内部の構造が洞穴みたいになっていて面白い!!(なので所々コワいけど。)
↓小さな穴蔵を入ると、なにやら神妙な空気が・・・あ、祈っている。
↓祈りの先にあるもの。みんなこれに額を付けて、一心不乱に祈っていた。
生誕教会は予想外に見応え充分だった。
その造りも、雰囲気も、訪れる信者も、祈り方も、
今までの教会とは全く違う、異質のものに感じられた。
他にも見所はあるだろうけど、なんだか疲れたので、これにて退散することに。
帰りは、ベツレヘムから直接エルサレムに帰れるバスに乗った。
が、それでも検問所では止められ、
ユダヤ人以外はみな、いったんバスを降ろされた。
鉄格子を歩かされなかっただけましだけど、
パスポートチェックに30分とは、、、だるいわい。
ほんと、なんだろこれ?